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「ァ、アノ、私、マリア・クラインと言います。その…、ええと、まずは助けて頂いて、有難うございます」
「気にすんな、俺が好きでヤったことだからな」
「でも助けて頂いた訳ですから、なにかしら御礼を…」
「あぁ~、だったらさ、俺の代わりにコイツ等を警吏に突き出しといてくれない?」
「……ェ?」
「ほら、犯人突き出すのも色々と面倒でしょ。事情聴取とかさ。だから、俺の代わりにヤっといてくれ、てこと」
「ハァ、まぁいいですけど」
マリアと名乗った少女は一瞬残念そうな表情だったが。
「わかりました。おまかせ下さい、スコットさん」
「あぁ、じゃな。俺もやることあるから」
「ハイ、お気をつけて」
そう言って、少年は少女と別れた。
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