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コンコンッ
「良いぞ。」
「失礼します、マスター。『絶海』です。」
「まぁそうかしこまるな。そこのソファーにでも座ってくれ、アル。」
今、アルと呼ばれた少年は、そう言われて、ソファーに座った。
「……それで、お話はなんですか?マスター。」
「単刀直入に言う、『ガービッジ総合学園』に編入してくれ。」
「エッ…、潜入じゃ無くて、ですか?」
「うむ、実は最近、貴族の子供達の誘拐事件が多発しておってな。その原因を調べて欲しいのだ。」
「ハァ、いやそれは解らないでもないですけど。なんで俺が学生として魔法学園に入学しなきゃならないんですか?」
確かに身元を隠した方が学園内の捜査はしやすいですが、とアルは続ける。どうやら完全に反対ということでも無いようだが。
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