664人が本棚に入れています
本棚に追加
「まぁ君も分かるとは思うが、第一に誘拐犯が油断している隙を突くためには、捜されていると悟られぬようにせねばならん」
「それはそれで納得できるんですけどね。マスター、まだ他にも理由は有るんじゃ無いですか」
「あぁ、まぁ君に少し休暇をあげようかなと思ってな。たまには同年代の者達と交流せんとな。脳が爺になってしまうぞ」
「貴方に言われたくないですね。それより、手続きを」
「大丈夫だ。後は書類に君が自分で名前を書いて、儂(わし)の印を押せば、完了じゃ」
「そうですか」
、とアルは書類に名前を書いて、ギルドマスターに渡した。
その書類には
『アルバート・スコット・グラッセル』と書かれていた。
.
最初のコメントを投稿しよう!