ギルドマスターの提案

5/8
前へ
/120ページ
次へ
「まぁ君も分かるとは思うが、第一に誘拐犯が油断している隙を突くためには、捜されていると悟られぬようにせねばならん」 「それはそれで納得できるんですけどね。マスター、まだ他にも理由は有るんじゃ無いですか」 「あぁ、まぁ君に少し休暇をあげようかなと思ってな。たまには同年代の者達と交流せんとな。脳が爺になってしまうぞ」 「貴方に言われたくないですね。それより、手続きを」 「大丈夫だ。後は書類に君が自分で名前を書いて、儂(わし)の印を押せば、完了じゃ」 「そうですか」 、とアルは書類に名前を書いて、ギルドマスターに渡した。 その書類には 『アルバート・スコット・グラッセル』と書かれていた。 .
/120ページ

最初のコメントを投稿しよう!

664人が本棚に入れています
本棚に追加