第1章

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カミサマはいるかい? いたらびっくりだね そうだな、いたなら川の水をビールに変えてほしいもんだ あはは!それと我らが偉大なる国王様も消して欲しいもんだね! まったくだ!あんなに重い税払えるわけが無い 国王様はビールなぞ飲んでないで税を納めろというけれど 俺達だって飲まなきゃ、あんなにきつくて給金はすずめの涙 そんなところで働けないね! まったくだ!国王は働いた事が無いからそんな事が言えるんだ! どうかカミサマ、国王を消してください! まったく、国民は身勝手だ 拝みもしないくせに自分の願いだけ言って 叶えたくなんか無いね それに比べて国王は正直者で妻を愛しているし、それに私を毎日拝むではないか しばらくはこの国を豊作で栄えさせてやるか わが国の守り神様 どうか今日もわが国とわが身をお守りください それと妻に浮気がばれぬようにしてください! あとは戦争に必ず勝つようにしてください! 今日の献上品はこの国一番の出来のぶどう酒でございます ああ!カミサマ!どうか国王を! まったく!ここの国民ときたら! カミサマ!どうかわが身をお守りください! すべてにおいて 自分の思いは他人に届いてはいないようだ
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