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赤面しておどおどする私に、彼女は笑いかけた。
「…戸田夏南。よろしく」
見かけによらず、ハスキーな声でそう言った。
「あ、あたし……瀬波梨花。よろしくっ」
「梨花ちゃん……可愛い名前!」
「そんなことないけど…梨花でいーよ。」
「そう?じゃあうちのことも夏南って呼んで」
先生が来るまでの時間で、私たちは一気に距離を縮めた。
HRに遅刻してきた先生に感謝しながら。
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