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「みんなーっ!ご飯出来たよ、下りて来てーっ!」
藤宮家の1日は、三男・秋輝の声で始まる。
~MORNING~
「おはよう秋輝にぃ…」
秋輝の声に、目を擦りながら二階からリビングに下りて来たのは、四男・冬輝。
まだパジャマのままだが、右手にはしっかりと携帯が握られている。
「おはよ。また携帯で夜更かししたでしょ」
「…ちょっとだけ」
「程々にしなよ?ところで春兄と夏兄は?」
「知らない」
冬輝は問いに答えると、椅子に座って机に突っ伏した。
それを見て、秋輝は大きく溜息を吐く。
「2人を起こして来るから、顔洗っておいで。ちゃんと起きといてよ」
「…気が向いたら」
相手の答えにもうひとつ溜息を吐くと、秋輝は二階へ足を進めた。
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