…運命は、突然…

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そんなつもりはなかったのに… そんなことは何度もあった… しかし、批判はどんどんしてしまう… 自分がもどかしかった… 「………はぁ…」 俺のため息は淡く白くなり、すぐにすぅっと消えていった…そんな一瞬の白い塊を見つめる俺… 「あなたは…昔とは違うのね……昔の方が、ずっとよかったのに…」 耳の中で何度も再生される音… 卒業制作の途中、ある友人から言われた言葉だ。  …俺は何も言えなかった…  昔の俺…? 一体、どんな奴だったんだ…? いくら考えでも、思い出せない… …いや、思い出したくないのかもしれない… 単に絵を描いていた自分が、嫌なのかもしれない… 「………はぁ…」 最近よくため息が出るなぁ…。そんなことを思いながら、ゆっくりとした足取りで住宅街を歩く俺。 スーパーまでは、もうすぐだ。
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