第1章―無関心教師―

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紫苑はそんな火事騒ぎには興味を示すことなく研究室へと向かっていた 「おぃ・・・・」 「(今日は何の実験をするかな・・・)」 紫苑は後ろから話かけて来た男子生徒に気付くことなくスタスタと歩いていた 「おぃ!!」 「(今日は新しい実験でもするか・・・)」 紫苑は更に無視をして……というか全く気づいていない様子で研究室へと歩き続けている 「おぃ!!無視するのも大概にしろや!!」 男子生徒は紫苑の肩を勢いよく掴んだ 「ん?」 紫苑はやっと気づき振り返った 振り返ると話しかけて来た男子生徒と以外に複数の男子生徒が居た しかも明らかに不良のようだった……… 「此処は俺達の縄張りなんだよ!!殴られたくなかったら有り金置いてうせな!!」 男子生徒達が縄張りと言っているのは紫苑の研究室の傍であり殆ど人が近寄らない北館の端だった 勿論何故こんな端に紫苑の研究室があるかというと朱刃琉が紫苑の研究によって校舎が破壊されるのを最小限に抑える為の配慮だった 「……………」 紫苑はそんな男子生徒達を興味の無さそうな目で見た 「なんだよその生意気な目は!!」 男子生徒達の1人が紫苑の髪に触れようとした
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