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そんな2人を見て唖然としている生徒の横を1人の少年が横切り2人の方へと向かった
そしてその少年は手に持っている辞書ぐらいの厚さがある本を2人の脳天に振り降ろした
「はい、喧嘩両成敗」
少年が振り降ろした本は見事に2人の脳天へと直撃し2人は脳天を押さえた
「ねぇ痛いんだけど……魅禄」
少年―――白鷺 魅禄は脳天に振り降ろした本を脇に抱え直しながら朱刃琉に顔を向けた
「そりゃ痛いよ。痛くしたんだから」
しれっっとしたような口調で言い放つ魅禄に額に青筋を浮かべて今にも木刀を振り降ろそうとしている朱刃琉
「何?君って自殺願望者だっけ?お望み通り地獄へ送ってあげるよ」
「紫苑先生もいい加減にして授業して下さい。唯一この学校での楽しい授業なんですから」
魅禄はそんな朱刃琉を無視してまだ実験をしている紫苑に話しかけた
「魅禄………殺「お前ら席につけ………面倒だけど授業始めるぞ」
「「「(しおちゃん浪詠さんの言葉遮っちゃったー!!!)」」」
生徒達の心がまた1つになった瞬間だった……
そして勿論言葉を遮られた朱刃琉は眉間に青筋を立てていた
「本当に死にたいらしいね?殺すよ?」
朱刃琉は下ろしていた木刀を構えなおした
「あぁ?まだいたのか・・・ほらガキはさっさと帰れ」
紫苑は朱刃琉に興味などないような眼で言い放った
「神乃木先生本当に殺すよ?」
「興味もないな・・・俺は俺がしたいことするだけだ・・・お前が俺を殺そうとも俺にはお前のすることに興味なんてないんだよ」
紫苑はそれだけ言うと朱刃琉に目を向けることもなく実験の準備に取り掛かっていた
「殺す・・・」
朱刃琉は構えていた木刀を紫苑の頭上に振り上げ下ろした
「はい、喧嘩両成敗」
そのときまた魅禄は持っていた本を2人の頭に横から殴った
「「ーー~っ!!」」
2人はまた魅禄に殴られてところを抑えていた
「ねぇやっぱり君も死にたいの?」
「僕はただ授業をしたいだけ・・・朱刃琉いい加減に生徒会室に戻ったら?」
魅録はしれっっとした様に朱刃琉に言った
「殺す・・・」
朱刃琉は魅録に木刀を振りおろした・・・・
っと授業が終わるまでこんな光景が続いていた・・・
「「「「(結局授業やってないよー!!!)」」」」
それは毎回のことということで・・・・・
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