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後ろから変質者の男が、ハァハァと息を切らしながら追いかけて来る。
女性は、足音が段々近づいて来るのがわかった。
このままでは捕まってしまう。
彼女は更に早くと、必死に逃げた。
しかし、
「あッ!!」
バタッ
彼女は誤って転倒してしまった。
そして遂に、男に追いつかれてしまった。
女性はすぐさま身体を仰向けにし、上半身を起こす。
もう既に目の前には、ナイフを持った男が仁王立ちしていた。
「……ハァ……ハァ……」
嫌らしげに息を切らす男。
女性は声を上げ、叫ぼうとした。
しかし、恐怖のあまり声が出せない。
(……もうダメ!!)
彼女はそう思って、目をかたくつむった。
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