野生児あらわる

3/9
前へ
/37ページ
次へ
―数時間前― 今私が座っているのは静かな湖畔のほとり… 湖は太陽の光を反射してキラキラと輝いてる。 (すごくきれい…) ふぅ…… いったいここはどこなんでしょう? そうです!私は今、遭難中… (もうちょっと歩こう……) 私が再び立ち上がった時、草むらが音を立てて揺れた。 「何!?」 そして草むらから何か…違う人の形をしてる。誰かだ…誰かが這い出てきた。 「誰?」 「よいしょっと」 年は17才くらいかな……すごくかっこいい…髪と目は銀…というか独特の光沢感がある。 整った顔立ちに、なぜか全身を覆い隠すように着込んだ衣服。 でも、スゴく似合っている…… 「あん?俺のこと?」 「他に誰もいないでしょ!」 しまった…思わずツッコンじゃった…… ヤバい……目が怖い…
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34人が本棚に入れています
本棚に追加