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「小さなかわいい僕らのお姫様だもんね!保っちゃんはっ」
………。
「わぁ!ばかっ!藤!!」
葵が慌てて藤の口を押さえるが、もう遅い。
小さい…かわいいだぁ?
俺が一番気にしていることをっ!!
「た、保っちゃん!落ち着こう!?」
「悪気はなかったんだ!つい本音が…あっ!!」
今更自分で口押さえても遅いっ!!
どうせ俺はいくら牛乳飲んでも、運動しても、身長が伸びる薬を飲んでも小せぇよ!!
その上、子供の頃から変わらないデカい目とふっくらと肉付きのいい童顔だよ!!
「ほ、ほら、155cmだからってきにすることないって!?だよね葵!?」
「藤…お前もう喋らない方がいいと思うよ…?」
「180cm以上あるテメェ等に言われたくねぇんだよ!!」
空手の実力が差が出たのは、まだ許せる。…が、なによりも許せないのは、みるみる身長を伸ばし、子供の頃のかわいさはまるでなくなるほど、(認めたくないが)いい男に成長したことだ!
隣に並ぶ俺は、自然に比べられて…。
この顔のせいで女に間違えられて…。
惨めな人生だぜ、ちくしょう!!
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