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…。
……。
………。
…眠い。
冷えていた体は、二人の体温を吸収して、ぽかぽかと温まってきた。
どのくらい時間がたったのだろうか、頭の芯がぼぅっとしていて考えがまとまらない。
このまま眠ってしまいそうな気持ちになった時、俺はいっきに意識を取り戻した。
「ふあっ!!」
俺の声帯のどこにこんな声があったのかと思うほど、変な声をあげる。
当然だ。
後ろにいた葵が、ペロッと俺の耳を舐めたのだ。
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