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「二重人格?」
ディズィーは頭に?が浮かんでいた。
「たぶんそうなんだと思う。」
遠野志貴は子ども頃の記憶がまったくない。周囲の人間で遠野志貴を知っているのはたぶん数えられるぐらいだろう。
だが、今はディズィーの状況の方が心配だった。
「とりあえず、ここから出よう」
ボロボロの部屋から最低限の金を持ち、2人はそこから立ち去った。
「もし、二重人格として貴方はどうするんですか?」
「えっ?」
歩き始めた足は止まってしまった。
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