第3章 前編

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「どうするって?俺は普通に過ごすけど。」 「それは不可能です。」 即答されてしまった。 「貴方はすでに人を殺してしまってます。つまり犯罪者です、そんな人間が平和な日常を送ることは絶対できません。たとえそれが二重人格という理由があるとしてもです。」 まぁそうだろうな。二重人格が信じられる人なんてめったにいないと俺も感じた。今でも俺はいったい何者なのかわからない状態だ。 止まっていた足を再び動き始めながら俺はディズィーに言った。 「とりあえず君のことを解決してから考えるとくよ。」 「そうですか・・・」 ディズィーの表情はなぜか悲しそうだった。 俺はディズィーに研究所までの道のりを教えてもらい警戒しながら街を出た。
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