第一章 赤い悪魔

2/29
4067人が本棚に入れています
本棚に追加
/432ページ
『許してください!!! 許してください!!! 許し…』 グシャ…と言う顔面を殴り飛ばす音が響く。 夕暮れの河川沿いの公園で許しを請う、涙混じりの男の声が響いていた。 それを打ち消すように、その男を殴り続ける1人の男。 男の拳は血で赤く染まり、学生服にも返り血を浴びている。 拳と同じように髪を赤く染め、目つきはまるで獰猛な虎のようだ。
/432ページ

最初のコメントを投稿しよう!