第二章 夢と現実

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高級住宅街を抜け、団地の集合地帯を抜けると、1階しかない長屋のような古びた家が集まっている場所がある。 その長屋の1つが、蓮の家だ。 家の前に着いたとき、既に空は真っ暗で、家の周りに人気は無く、ゴミを漁る野良犬だけが蓮をジッと見ていた。 『おい、ワン公…何見てんだよ! ってか、ゴミ漁ってんじゃねえよ!』 蓮が野良犬に追い払うように話しかけると、野良犬はジーーッと蓮の目を見ながら、後ずさりして逃げて行った。
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