第二章 夢と現実

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お茶を啜る白髪の老人は、【桐原 徹(きりはら とおる)】蓮の祖父だ。 お茶を飲み干した祖父は、蓮に話しかける。 『夕飯は鍋にカレーが入ってるから温めて食え! 毎日外食なんかする金なんて、うちにはないんだ。』 『カレーかよ…。 ジジイが作ったのか?』 『あぁ…それより、ワシをジジイって呼ぶの、そろそろ止めろ。 お前もう高校3年生なんだぞ。 これから先、社会に出てそんな口の利き方してるとやっていけないぞ?』
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