始まり

2/7
43人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
今日もいい天気、日差しが暑いぐらいです。 俺の名前はダルメシアン・柴崎。 嘘です。 徳川 蓮です。 徳川家の子孫かって?んなわけねーだろ。 ちなみに中学二年の生徒で、自分で言うのもなんだが顔立ちは悪くないしひ弱でもない。 まさに理想、最高の学園生活を送ってます。 そして今は朝っぱら、なぜか俺はチンピラに絡まれてやした。 「オメー、何ぶつかって来てんだゴラァァァ!!!!!!」 チンピラは定番に俺の襟首掴み、怒鳴った。 汚い手で触りやがって、トイレの後手ぇ洗ってますか? 「スイマセン」 俺はチンピラを振りほどき、地球という惑星に抱き着く勢いで土下座した。 俺は問題を起こしてはいけない、学校から数多の指導を受け、後一回受けたら 「うん、君退学」 みたいな事になってしまいます。 チンピラは俺に悪態をつくと、せっせと歩いて行った。 ちっ、枕爆発したみたいな頭しやがって。 時計を見ると、大変な事に気付いた。 遅刻だった 俺は走ったよ、 多分足が見えなくなってるかと思う速さで。 そのおかげか、素早く学校に着いた。 教室に飛び込むと、生徒はまだガヤガヤしている。 「間に合った」 「ほう、間に合った?」 後ろから邪悪な声が聞こえる、アクション映画でおなじみのシチュエーション。 黒板には大きな字で自習と書いてあった。 その時、後ろにいらっしゃる先生と共に俺は全てを悟った。 遅刻 バーイ、俺の青春
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!