桜吹雪
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携帯を覗き込んでた男性の顔が上がる。 こっちを向く。 桜の花びらが舞い上がる。まるで、桜色の風が私の思いを彼のところまで届けてくれるようだ。 私は、はやる気持ちを抑えながら、電話帳の「しゅうちゃん」を開き発信ボタンを押す。
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