killer...2

6/7
前へ
/194ページ
次へ
やっやべえ…マジで恐ぇかも。 『思います!思います!』 「昨日、俺のプリン食べたの誰だったかなぁー」 んなぁ!こいつ、気にすんなとか言いながら、無茶苦茶根に持ってんじゃねえかよ! 『だから悪かったって! そもそもあれはまこっちゃんがゲームで負けたからだろ!?』 「…っ!誰が負けたって?!」 あ、やべっ。また地雷踏んだ。 抱き締められてる力が強くて痛い。 普通に痛い! でも此処で食い下がんのも嫌で、話を続けた。 『俺にボロカスに負けてたじゃねえかよーだっ』 「負けてないもんね!あんなの俺が手加減してたに決まってんじゃんか!」 『分かったから耳許で怒鳴るなよ!』 「イチも怒鳴るなぁっ!!」 キーンと耳に響いたまこっちゃんの声のせいで、自分の声の音量が分からない。 『……っ…』 耳許でまこっちゃんが溜め息を吐くから、息が耳に当たってビクついた。 思わず身震いする。 「……イチ?」 それが理由とは気付いてないのか、まこっちゃんは不安そうに話かけてくる。  
/194ページ

最初のコメントを投稿しよう!

438人が本棚に入れています
本棚に追加