killer...3

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ふと壇上の陽と目があった気がした。 ってこんだけ人いれば、あっちからは顔なんて見えねえよな。 「イチー!俺に清き一票をー!!」 「いつ選挙に出馬したんだい? 陽ちゃんがしても改革は出来ないよ」 ぶんぶんと手を振る陽と、冷静な瞬を見てドッと笑いが起こる。 あーなんか嫌な予感がする。 寝ぼすけの次はなんなんだ? 「一弥くぅん!愛してる~っ!!」 『―ぶ…っ…』 飲んでたお茶、ちょっと吹いちまったじゃねえかよ!! オマケに変な所に入って咳止まんねっ。 背中を擦ってるまこっちゃんが、大丈夫か聞いてくるから、取り敢えず頷く。 つーか…あいつっなに考えてんだぁ!? 周りの奴等も面白がってやがる。 『陽!ってめっ! 変なこと言ってんじゃねえよ!!』 「いやぁ~事実なんだなァ、これが!」 『~~っざけんな!』 「俺からイチを奪るなぁっ!!!」 予想外だ。 思わずビックリして目を見開いた先、隣から馬鹿デかい声でまこっちゃんが反論し……って今なんつった? 「…っ…イチは俺のだー!!」 わぁ、辺りがざわめいてますよ、真さん。 三角関係!?とか、七瀬の本命はどっちだ!?とか…くそっ。  
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