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ベッドに転がって雑誌を読んでると、ドアの開く音が聞こえた。
『よぅ、見回り、戸締まり確認お疲れ』
「ありがとっ、イチ」
寮長って本当に大変だなーなんて。
くだらない話で盛り上がってたけど、寮長が消灯時間守らないなんて話にならないよ、って苦笑いしたまこっちゃんは電気を消した。
布団に潜ってると、心地よい睡魔が襲って来る。
『なぁ、真ー』
「…ん?どうしたの?」
『なんでさっきあんな事言ったんだ?』
寝返りをうって、まこっちゃんの方を向けば最初からこっちを見ていたらしい。
目線がかち合った。
「なんでだと思う?」
意地悪っぽく含み笑い。
なぁ~~んでだろ…。
まこっちゃんが叫ぶような声あげるなんて珍しいし、怒るのも珍しい。
その両方が揃うなんて、本当に明日雪降るんじゃねえかな?って思う。
『全っ然分かんねえー』
苦笑浮かべて思った事をそのまま返す。
「クラス別々になっちゃっただろー?」
そういや忘れてた。
今日は割りと同じ時間過ごしてたし。
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