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「一緒に寝ようかと思ってぇ~♪」
泣いてたのが嘘みてえに、いつもの真に戻ってやがる。
一緒に寝る!?んなガキじゃあるめえし、なんで俺がっ…!
「昔みたいに…さ?
たまには良いよなぁー?」
『……はぁ。
勝手にしろってんだ』
そういう意地の悪そうな笑みを浮かべた真には、何言ったって無駄って知ってんだよ。
ああ、もういい。こうなったらさっさと寝ちまえ。
「……イチ?」
「もう寝ちゃったの?」
「相変わらず、寝付きいいなぁー」
「~~っ。本当に奪られたくないなんて…ただの俺の我が儘なのかな……だって…っ!」
「ーーおやすみ、一弥」
俺が寝た後に真がそんな事言って、頬にキスして、また泣いてたなんて、即熟睡した俺には知る由もなかった。
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