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あー今日も疲れたなぁー。
寮に戻って来てもまこっちゃんはいなかったし、夕食の時間にも見かけなかった。
仕方なく、たまたまいた陽と瞬と一緒に食べたモノの、一体どこ行ったんだ?
自室のベッドの上に横になって帰りを待つ事三十分。
なんかボーッと過ごすのも勿体ねぇー。
そうだ!夜になったら来てもいーって柚希ちゃん言ってたし、行ってみるかな。
待つのにも飽きたし、行ってみよう。
ノックをしようとドアの前に立てば、話し声が聞こえた。
…あれ?なんだよ、誰かいるのか?
折角来たし入ってみるかなぁー。
「…ですし、やっぱり……」
「それは……です」
なんの話してんだろ。
入り難い雰囲気で、ドアノブに手掛けたまま、開けるに開けれない。
所々しか聞こえないし…。
ーって立ち聞きは不味くね?
「……しょう? 駄目なんですよ」
「でもそれじゃあ一弥は!!」
大声で突然出た俺の名前に驚いて、勢いよくドアを開けてしまった。
『…俺がなに?』
柚希ちゃんと、真剣に話していたまこっちゃんと目が合う。
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