3.橘家

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「神谷。ただ今戻った」 「お帰りなさいませ。神谷さまッッ!」 門をくぐると、そこには笑顔を浮かべ、薄い茶髪を二つに結んだ美少女が。 「うっひょっ!めちゃくちゃかわいいっ!!!!!」 ツインテール美少女は俺の突然の言葉に驚くが、直ぐさまハッとなり、そして最後には怪訝そうな顔した 「…………神谷さま。もしかして、このアホ男…」 あっアホ男…!? 「そうだ、このアホでノロマは、今日から新しく入る新人だ。」 アホでノロマ…!? そこまで晶はいうと、男を睨みつけた 「…おい、これからお前はここで世話になるというのに、まともな挨拶もせず、自己紹介もなしか」 「!!!」 悔しい!!!! ………がその通りだ 俺は直ぐさま自己紹介をする 「はっはじめまして! 祓人の東城 仁って言うッス!! これからよろしくおっお願いしまふッッ」 !!!!! 美少女相手にあがり過ぎて最後に噛じった……… 「馬鹿が……」 と晶。 「よろしくお願いします。私は朝倉穂花(アサクラホノカ)私も祓人です」 「……え、嘘!?こんなに細くてちっこいのにっ!?」 その瞬間。穂花の顔が激しく歪むと同時に瞳に眼光が宿った ザクッ… 「…え?」 気付いたときには、俺の服の袖は、綺麗に切り取られ、なくなっていた 一瞬だった。 「反応が遅いですよ。その気になれば、2回は殺せました。その減らず口どうしましょうか」 「…すいません!(怖えぇ…)」 俺は穂花の怖さを知った。 「では、穂花、後の事を頼む。俺は重鎮達を呼び集め戒の支度をし直す…。」 そう言うと晶は俺を鋭く睨んだ。 「…遅れてどうも、すいません……。」 晶はため息をつきながら屋敷の奥へと消えていった。 「では仁、離れへと案内します。さぁこちらへ」
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