3.橘家

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穂花について行くと質素な小部屋に案内された 「では仁、貴方を迎えるための式"戒"の準備をし直すのに時間がかかりますので、この部屋でまっていなさい。」 「どうもすんませ…」 「全く…迷惑なやつ」 悲しいかな…どんな小さな呟きも聞き漏らしたりはしないこの俺。 穂花は小さく悪態をつきながら部屋から去ていった。 ゆえに俺部屋に一人。 「あ~初日からやっちゃたよ!!おい~」 意味もなく部屋の中をぐるぐる周りながら俺は一人愚痴った。 「くそ~!!」 でもやっぱり 「…穂花…可愛かったな…」「誰が可愛かったって?」 「うおっ!!!」
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