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‘アキラ’
ダレ?僕の名を呼ぶのは…
“んもぅアキラぁ!”
……きみは………。
”アキラあきらアキラあきらアキラっ!”
…ちょっと、やめてよ。僕、ちょっとまだ眠いんだ
『あきらぁ?あきらっ!』
うっ…ねっねむい。
『ねぇねぇ!はやーく起きてぇっ!!はやくしないと朝のれんしゅう始まっちゃうょっ!』
!!!
『ふぅ~やっとおきたぁ!ごめんねっ朝のれんしゅう始まるっていうのは嘘!今はまだ夜の12時っ』
……。酷い。
『ああ~晶、今ちょっと怒ったでしょ~』
まぁ少し。
『ごめんねっ!でも、一番最初に言いたかったんだ』
えっ?なにを?
『晶、11歳のお誕生日おめでとっ!これからもずっと一緒だよっ』
!!!!
『むぅ…晶ぁ返事は~?』
……全くこの方は…。
「……。はいっ麟様!」
僕はそういって麟と笑いあった。
そして多分この時だ。この方は僕にとって自分の命より何倍も何億倍も大切な
僕の愛しい人なんだ
と気付いたのは。
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