1.始まり

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‘アキラ’ ダレ?僕の名を呼ぶのは… “んもぅアキラぁ!” ……きみは………。 ”アキラあきらアキラあきらアキラっ!” …ちょっと、やめてよ。僕、ちょっとまだ眠いんだ 『あきらぁ?あきらっ!』 うっ…ねっねむい。 『ねぇねぇ!はやーく起きてぇっ!!はやくしないと朝のれんしゅう始まっちゃうょっ!』 !!! 『ふぅ~やっとおきたぁ!ごめんねっ朝のれんしゅう始まるっていうのは嘘!今はまだ夜の12時っ』 ……。酷い。 『ああ~晶、今ちょっと怒ったでしょ~』 まぁ少し。 『ごめんねっ!でも、一番最初に言いたかったんだ』 えっ?なにを? 『晶、11歳のお誕生日おめでとっ!これからもずっと一緒だよっ』 !!!! 『むぅ…晶ぁ返事は~?』 ……全くこの方は…。 「……。はいっ麟様!」 僕はそういって麟と笑いあった。 そして多分この時だ。この方は僕にとって自分の命より何倍も何億倍も大切な 僕の愛しい人なんだ と気付いたのは。
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