選ばれし十三人目

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この人は神様か?とか思ったりしたけど、そういうことは後でまとめて聞けば良いか。 「今は落ち着いていますけど、わかりやすく簡単に伝えてくれませんかね? 俺からもいろんなこと質問したいんで」 とは言ってみたけれど俺は落ち着いているのだろうか。 あまりにもいろんな事がありすぎて、自分でも気付かないうちにパニック状態になっているかもしれないし。 例えて言うなら、あまりにも悲しいことがありすぎて逆に笑えてしまったことみたいな……無いか。 「簡単にね…そうだなぁ。 うん、えー…今から魔法のある世界に君を送り、味方の勇者候補達に出会い、この物語をスタートさせる。 そして敵の勇者候補達と戦い、君たちの世界を守るために勝利し、唯一の勇者となる」 「…意味解りません。 っていうかやっぱり詳しくお願いします」 「まあ、私も解りにくいと思ったけどね。 とりあえず、君は魔法のある世界に行けば良い。 そうすればある程度のことは向こうで教えてもらえるよ」 んー…関係無いけど、なんていうかこんな大人の男の人が魔法の世界って…。
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