Act 1

4/6
前へ
/34ページ
次へ
「お前は 出てくる気はないのか。いつも同じ部屋で本ばかり読んでいてもつまらないぜ?」 魔理沙は初めて言葉を発した。男勝りの話し方で。だが、その声に返事はない。そこで魔理沙が口を開く。 「そんなに本ばっかり読んでいても、いいことはないぜ。外に出てみるのもいいと思うがな。」 そう、中にいる者は埃まみれの部屋で毎日、本を読んでいるのだ。 紫に黒い絵の具を混ぜたような暗い瞳で、難しそうな厚い本をを読んでいるのだ。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加