3 迷子

4/4
前へ
/13ページ
次へ
ここから逃げ出してしまいたいと思ったその時、 「お母さん!」 男の子が声を出して向こうを指差した。 「ツー君!」 男の子の母親らしき女性が駆け寄ってきた。 「本当にありがとうございます。何とお礼をしたらいいか…」 初めてお礼を言われたことに、驚きともいえる感情を隠せないでいるXANXUS。 「ありがとう、お兄ちゃん!」 男の子からも感謝の言葉をもらい、 「…たまには、こんな日もいいか」 と、呟いた。 その顔には、笑みがこぼれていた。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

31人が本棚に入れています
本棚に追加