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ここから逃げ出してしまいたいと思ったその時、
「お母さん!」
男の子が声を出して向こうを指差した。
「ツー君!」
男の子の母親らしき女性が駆け寄ってきた。
「本当にありがとうございます。何とお礼をしたらいいか…」
初めてお礼を言われたことに、驚きともいえる感情を隠せないでいるXANXUS。
「ありがとう、お兄ちゃん!」
男の子からも感謝の言葉をもらい、
「…たまには、こんな日もいいか」
と、呟いた。
その顔には、笑みがこぼれていた。
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