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―あれから、十年が経った。
「そういえば、あんな事があったんだよな…」
イタリア某所、ヴァリアーアジトの一室で、XANXUSは昔の出来事を思い出していた。 あの記憶は消えかかっていたのだが、ある物を見つけた時に、ふと思い出したのだった。
それは、帰国の際に、クラスメイトからもらったたくさんの手紙だった。
たくさんの友達や思い出をつくり、あっという間に過ぎていった一ヶ月間 ―
そして、日本にやって来た初日に出会った、あの男の子 ―
ボンゴレ10代目と言われるようになる、沢田綱吉を ―
これは、並盛の空が覚えていた、十年前の物語である ―
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