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メイドが私の口元に付いたクリームを取った時だった。
まるで突風の如く、現れたのだった。
「ん?何か今風が…って美千華!?」
突風の如く現れた美千華は、メイドの前に立っていた。
何だか…嫌な予感がする。
「美千華お嬢様!?どうかなさ、きゃあっ!?」
メイドが小さな悲鳴をあげる。悲鳴の原因は美千華がいきなりメイドの胸倉を掴んだからだ。
「み、美千華!?」
美千華が目を見開きながら、メイドにこう言ったのだった。
「お姉様に触れていいのは私だけ」
「(怖っ!!!!)」
私は背筋がゾクッとするのを感じた。
あの後の記憶はあまりない。
あの可愛いメイドは次の日には消えていた…。
こんな時代もあった。
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