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「あっははははは!!!ナイフが刺さったお姉様(人形)も素敵ぃ~赤いものがあればもっと綺麗になるかも~何かないかなぁ~」
ヤバい…ここから出なくては。
危ないと悟った私は、美千華の部屋から出ようとする。
「早く逃げなきゃ…」
「どこに行くの?お姉様」
ガシッと私の腕を掴み、耳元で囁く。
なんだか死亡フラグが立った気がする。
「ひっ!み、美千華;私はただ用事を思い出して…」
「さぁお姉様!こっちで遊びましょう!」
「私の言葉スルー!?」
掴んでいた私の腕を引っ張り、部屋に入れる美千華。
「ちょっ!美千華;用事が「お姉様ぁ~赤いもの頂戴!」
またスルー!?
「あ、赤もの?そんなの持ってないけど?」
「大丈夫ですわお姉様。みんな持ってますから…少しだけもらうだけですわ」
そう言うと、美千華は果物ナイフをなぞりながら私に詰め寄った。
「美千華!?危ないよナイフ!ちょっ!いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」
こんな時代もあった。
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