ヒツジが一匹

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  「またメールするね」 「うん、待ってる。また次の点滴もちゃんと来てよ?サボったら怒るぞ」 「分かってるって――じゃあね」 手を振り合って、ばいばい。 真っ白なドアを閉めた。 ―――あたし茅陽と幸人先生は、周りには内緒の恋人同士である。 いつも通っていた桜田先生という女の先生が別の病院に移ることになって、代わりに担当医になったのが幸人先生だった。 男の人は苦手だった。 昔から内気で、男子からのいじめに遭ったトラウマもあって――自分と性別の違う人が怖かった。 でも先生と色んな話をしているうちに、壁は壊された… そうして何時からか先生に特別な想いを寄せるようになって――でも、伝えまいとしていた矢先――幸人先生の方から、告白をされたのだ。  
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