混乱④

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玲が帰った後、室内はシーンと静まり返っていた。 瞬は、唯斗の横に戻って遊んでいる。 勿論、仕事の邪魔をする事はない。 そんな静まり返った室内に、薙と祥が仕事終えて戻って来た。 「お疲れ様」 「お疲れ様っす」 部屋に入るやいなや、薙は辺りをキョロキョロと見渡す。 「瞬は?」 「居るぞ」 「うん?どこに?」 瞬の姿を探そうとした時、 「なぎ」 デスクの横から顔だけを覗かせる。 「そんな所に居たのか」 「いた」 二人の姿を確認した瞬は、テーブルから離れて駆け寄って行った。 「なぎ、しょう」 瞬は、遊び相手が来たと嬉しそう。 「一緒に遊ぼう」 「いっしょ、あしょぶ」 そう言われると、三人でいつもの場所に座り込む。 薙はいつもの事にしろ、祥が遊びに加わっている事が珍しく思えた。 「何して遊ぼうか」 「でんしゃ」 「電車で遊ぶの?」 「あい」 電車と言われた薙は、早速遊べるようにセットし出す。 待って居る間、瞬は何故か祥の胡座の上に座っていた。 ほんの少し経つと、瞬は何かを思い出したように唯斗の傍に寄って行く。 何をするのかと、全員で行動を見守っていた。
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