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なんとかそのまま引きずる勢いで引かれていた手を引き止めて立ち止まると、白い髪の少女が振り返った。首に結ばれていた赤いリボンが揺れる。
「きてくれないの?」
「いや、だってさ…」
なんか君怪しいし。
「…面倒」
「…へ!?」
手を離されたかと思うと、少女が近寄ってきて、なんと、担がれた。
この子さ、絶対普通の子供じゃないよな。俺男なのに、身長が160を満たしてないとはいえ普通の子が大の男を担ぎ上げないだろ。しかもこれは俗に言うお姫サマだっこ…!苦にもしていない様子がなんとも恐ろしい。
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