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今日こそは、と思っていた。
今日こそはすべて打ち明けようと
それがどれだけ許されない罪でも
僕は君に言っておきたかった。
いつものように待ち合わせ場所に
屈託無い笑顔で現れた美月に
僕も笑顔で返す。
「どうしたの?元気ない?」
「え…………?」
僕の顔を覗き込みながら
心配そうな顔を見せる。
「何でもないよ。」
やっぱり緊張する。
すべてを打ち明けたとき、
彼女はどんな反応を示すだろうか
なんと言うだろう。
幻滅したと言われるだろうか。
それとも…………。
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