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交わしたのは優しいさよなら byスペロマ
この時ばかりは俺も涙が止まらなかった。
忘れてたんだ、その時が来るって。
「な、なんだよ突然……イタリアの南北統一って」
「だからね、また兄ちゃんと一緒に住めるようになるんだよ!!」
嬉しそうな弟の声が遠い。
なんだって?一緒に住める?
それはつまり。
気配がして振り返るとそこにはアントーニョの姿。
少し寂しそうな笑顔で俺達を見ていた。
アイツも同じ事を思ってるんだろうか。
思ってるならこの馬鹿な弟を止めてくれよ。
「フェリシアーノ」
「なに、兄ちゃん?」
「俺は――――」
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