交わしたのは優しいさよなら byスペロマ

1/6
140人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ

交わしたのは優しいさよなら byスペロマ

この時ばかりは俺も涙が止まらなかった。 忘れてたんだ、その時が来るって。 「な、なんだよ突然……イタリアの南北統一って」 「だからね、また兄ちゃんと一緒に住めるようになるんだよ!!」 嬉しそうな弟の声が遠い。 なんだって?一緒に住める? それはつまり。 気配がして振り返るとそこにはアントーニョの姿。 少し寂しそうな笑顔で俺達を見ていた。 アイツも同じ事を思ってるんだろうか。 思ってるならこの馬鹿な弟を止めてくれよ。 「フェリシアーノ」 「なに、兄ちゃん?」 「俺は――――」
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!