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横「なんでや!何で俺の言葉が届かない?俺はお前なんか嫌いなんや!!」
目を合わせず辛そうな顔ををして怒鳴るヨコ…
もう、何を言われても離す気はなかった―――。
雛「殴っても構わんよ……嫌いなら…嫌なら俺を刺してもかまわん。お前になら何をされてもいい…お前になら殺されてもいい…」
ヨコは力を抜き抵抗を止めた。
雛「好き…や…お前の事が…好きなんや…」
一瞬顔を上げたヨコは、驚いた表情の中に深い悲しみの色が見えた。
そして…
すぐに俯いた。
ヨコの肩が震えてる…
また…泣いてるのが分かった。
俺は更に強く抱きしめた。
俺より大きなはずのヨコが小さく感じた。
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