孤独

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慌ただしく入院した俺に翌日から医者はうるさかった。  なぜここまで放っておいたのか… なぜまともに化学療法を受けていなかったのか… 説教のようにグタグタ言われた。 うるさいなぁ―。  しゃーないやろ。  そして医者は俺とオカンに今後の治療について…そして骨髄移植についても説明し、沢山の書類に名前を書かされた。  そんなん一気に話されても意味わからんし… もう、何でもええ~! はよ、治してや! 昨日まであった恐怖感は殆んど消えていた。 なんでやろ…  ふと…オカンを見た。
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