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僕はおばさんと一緒に救急車に乗った。
病院に着くと直ぐに手術室に連れて行かれた。
僕はずっと『手術中』と光っている物を見ながら祈り続けた。
『‥‥神様、由季をまだ連れて逝かないで。‥‥‥お願い。』
『手術中』の光が消えた。でもすぐに集中治療室に連れて行かれた。
僕とおばさんは変な白い物を着せられた。
『‥‥‥‥‥由季ッ‥。』
僕は目から溢れる様に涙がこぼれた。
すると先生が『いつ、亡くなっても分かりません』
と言った。
僕は先生の胸ぐらを掴み『助けろよッ‥‥‥由季はまだ‥‥まだやらなくちゃ』
おばさんが『亮くんやめなさい。』と言った。
僕『‥‥‥おばさん‥』
おばさんだって泣いてるのに、悔しそうな顔してるのに。
僕は黙って手を放した。
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