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あの会話から3日後の晴天良きこの日。
俺は一生ダチなんか持つものか。と、誓いました。
「ワリィ、別に悪気があった訳じゃ無くてだな・・・・・・・」
言い訳白々しい。
教室に入るなり土下座よろしくペコペコし始めた滉に絶望した。
と言うか悪気があったら人でなしって叫んでやるからな。
「ふーん、そうかいそうかい。君は意味も無く廊下でベラベラ人の事を口にするような人でしたか」
良い趣味してますね。
俺友達止めちゃいそうですよ。
「それでだな・・・・・・・あー、言いにくいんだがな」
まだ何かあると、言いにくい事でも。
手をモジモジさせる滉を横目に更にテンション降下な俺は机にスクールバックを置く。
「非常に言いにくいんだが・・・・・・・・・・・・・・本人にも聞かれた、と言うか」
教科書を漁っていた手が止まり、目が点になる。マンガでよくある目が点、それは現実逃避したい時に用いられるモノでは無かろうか?
最高に今俺がそうだから。
「こ、う・・・・・・・それって最悪な事態じゃ」
ないか?
と続く筈だった疑問はイキナリ開いた扉の音に遮られ、色んな意味で騒然とする教室を微かに色めき立たせた。
「藤森・・・・・・・陽一はいるか」
ああ、神様。もし居るならば3日前の昼時のあの呪いの会話の前に戻して下さい。
てか、寧ろ居なくても戻して!
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