覚醒

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前者はオルソンという要領のよさ気な人間にはあまりありえなさそうだ。 後者の怪我の治療。 確かにそれなら納得できる。 出血量から見るに、僕が負わせた怪我はかなりのものだった。 おそらく利き腕は潰せただろう。 あの腕じゃまず刀は握れない。 それより今はなんとかしてオルソンから完璧に逃げる方法を考えないと。 「ジン。どうにかしてオルソンから逃げ切る方法はないの?」 「お前の足と体力じゃ無理だ」 「そんな……」 ジンからの即答はとても残酷なものだった。 魔法が使えるオルソンに普通の人間の僕が逃げ切れるわけがないなんてこと分かっていた。 それでもジンなら何らかの打開策を教えてくれると、少しながらも期待していたがやっぱり駄目だった。 僕はただ絶望に打ちひしがれるしかないのか?
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