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>「杉浦、どうしたんだ?!」
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>「部長!」
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>杉浦の声を聞きつけて、部下達がやってきた。
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>「村上!」
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>村上と同期の課長、松岡が村上を抱き起こした。
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>「何があった、杉浦。」
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>村上が話せないのを察し、松岡は杉浦に尋ねた。
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>杉浦は泣くばかりで、埒があかない。
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>松岡は村上の頬を軽く叩いた。
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>「村上、しっかりしろ。話せるか?」
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>「……………これみよがしに叩くな。」
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>「無駄口叩けるなら大丈夫か。救急車呼ぶか?」
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>「……いや、いい。……少し…立ちくらみがしただけだ。」
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>村上がなんとか口を開く。
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>松岡はしばらく何かを考え、部下達に声をかけた。
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>「しばらく応接室で様子みるから、速水、ちょっと肩かせ。」
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>村上と同じくらい長身の速水を呼び、村上を応接室のソファーに横たえる。
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