夜食

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>「速水、悪いけど水買ってきてくれるか。あと、皆に帰るように言ってくれ。」 > >「わかりました。」 > > > >速水は戸棚から簡易毛布をだして枕がわりにし、松岡に渡すと、一礼して出ていった。  > > > >「速水はそつのない男だよなぁ。堅苦しさがなけりゃモテるだろうに。」 > > >松岡が村上の頭を乱暴に上げて、枕をおく。 > > > >「……気もきくしな。…おい、枕が高すぎる。」 > > > >文句を言うと、松岡が枕を動かした。 > > > >「なんだ、なんともないみたいだな。仮病にしてはタチが悪いぞ。」 > > >「…部下達の前でわざわざ仮病なんか使うか。」 > > > >部署の責任者が、わざと部下達に不安を与える必要はない。 > > > >「なになに、杉浦に迫って蹴られでもしたか?杉浦、かなり変わってるけどめちゃ美人だもんなぁ。」 > > >「……体が動いたら貴様を殺す」 > > >「冗談だよ。本当に動けないみたいだな。」 > > > >松岡はニタニタしながら、タバコに火をつけた。 > > > > >松岡は冗談と快楽をこよなく愛す、ヘビースモーカーだ。  > > >仕事はできるし部下うけもいいが、いつでも軽いのがたまに傷だ。
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