深夜の訪問者

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>応接室で小一時間程休むと、ようやくフラフラながらも自力で歩けるようになり、松岡の肩を借りながら村上は自宅マンションまで帰った。  > > > >「明日は土曜だし、ゆっくり休めよ。」 > > >「ああ。すまんな。」 > > >「また連絡する。」 > > > > >下のエントランスで松岡を見送り、村上はエレベーターに乗った。  > > > > >まだ酔ったように足元がふらつく。 > > >ドアが開いてもなかなか動くことができず、しばらく目を閉じていると、甘い香りがした。  > > > > >花のような、濃厚な甘い香り。  > > > > > > > > >「部長?」 > > > > > > >目を開けると、杉浦がいた。
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