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>「杉浦!?」
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>杉浦は左の手の平をカッターナイフで切った。
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>ためらう事無く切られた傷口から赤い血があふれ出た。
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>「何をするんだ!」
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>しばらくそれを呆然として見ていた村上は、慌てて杉浦の手を掴んだ。
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>「なんてことを!!」
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>力強く掴んでカッターを手放させようとしたが、力がはいらない。
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>逆にまたどこからともなく香ってきた甘い香りを大量に吸ってしまい、震えがとまらなくなってしまった。
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>その香りが杉浦からくるものだと至近距離にきてわかった。
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>杉浦が下から村上を見上げる。
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>またもや白い肌や首筋に目がいってしまう。
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>いつもならあり得ない感情に、村上はきつく目を閉じた。
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