Episode 1

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「ハァ……ハァ……よし。」     息を整え、額から流れる大量の汗を袖で拭い、人目を気にしつつ大通りへ出る。 さすがに昼間ということだけあって、大通りには人がたくさんいた。   しばらく人ゴミに隠れ歩いていると、チラホラと警官が道に立っている。     「ヤ、ヤバいな……」     俺は大通りを出るために、早足で歩き始めた。 すると不自然なそれを見つけたのか、一人の警官が俺に向かい言った。     「君。ちょっといいかな?」     ドクンと、大きく心臓が跳ねる。   俺は振り返らずに、人にぶつかりながらも走って逃げる。
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