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「君が村上 優太か……」
頬杖をつきながら低い声で言うと、俺の顔をジロジロと見てきた。
俺が目をそらすと、警官はバカにしたように鼻で笑った。
「……ハッ。
本当に君が銀行強盗したのか?
ま、理由はどうあれ君は罪を犯した。
強盗と傷害。立派な犯罪だ。」
俺は何も言えなかった。
母さんの為にしたとはいえ、やった事は犯罪だ。
しかし警官の次の話しに、俺は抑えようの無い怒りを感じた。
「……君のお母さん、入院してるんだって?いやだね~。」
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